この記事ではメンズ向けの本革財布で【ブライドルレザー製】のおすすめアイテムをブランドごとにご紹介します。
革財布を紹介したあとは、ブライドルレザーとは何なのか?についても解説していきます。
- 新品時からひび割れ・傷だらけに見える…
- 経年変化でどう変わるの?
- お手入れに必要なアイテムはどれ?
ブライドルレザーについての知識とおすすめブランドを全て公開します!
高級なものからコスパが良く手の届きやすい財布まで、ブライドルレザーの革財布を選ぶならここから!
それでは早速、おすすめブランドからご紹介していきます。
おすすめブランド6選と革財布
ここからブライドルレザーの革財布を取り扱っているおすすめブランドと、革財布をご紹介していきます。
ランキングとかではないので、上の方が良いブランド!というわけではありません。
ココマイスター
世界最高級のブライドルレザーを使用した上質なアイテムを多く製造しています。
使用しているブライドルレザーは1900年創業の老舗タンナーによって生み出されたものを使用。
さらにココマイスターオリジナルレシピによって重厚感のあるオリジナルレザーに仕上がっています。
その美しさから、『ココマイスターブライドル』と称されるほどであり、他のブランドとは一線を画す圧倒的な高級感が特徴です。
ココマイスターのおすすめブライドル革財
ロンドンブライドル グラディアトゥール
43,000円
表にブライドルレザー、内装にはイタリアンレザーを使用したコスパ良しの上質ラウンドファスナー長財布。
イギリスとイタリアの高級皮革を日本人職人が財布に仕立てるという非常に贅沢な逸品です。
ブライドル グランドウォレット
32,800円
最高級ブライドルレザーのラウンド財布を圧倒的なコスパで手にしたいなら間違いなくこの財布です。
シンプルデザインを極めて、素材と品質の良さだけで勝負する存在感のあるアイテムです。
ガンゾ
創業から107年以上の歴史を誇る【株式会社AJIOKA.】が手掛ける高級レザーブランド。
イギリス「J&E セジュイック社」のブライドルレザーを使用。
伝統的で手間のかかるアナログな製法で仕立てられており、使い込むごとに味が出る素材となっています。
多くの紳士から高い支持を得ているブライドルシリーズは丈夫で高級感のあるため、ビジネスパーソンにも大変おすすめできるシリーズです。
ガンゾのおすすめブライドル革財
BRIDLE CASUAL (ブライドルカジュアル)ラウンドファスナー長財布
63,800円
セジュイック社製の高級ブライドルレザーを全面に使用した重厚感あふれるラウンド長財布。
力強いステッチが男らしさを放ちます。
THIN BRIDLE (シンブライドル) ラウンドファスナー長財布
52,800円
表にセジュイック製のブライドルレザー、内装にショルダーヌメ革を使用した上質ラウンド財布。
内装を別の革に買えることで軽さと柔軟さを兼ね備えたバランスの取れた逸品です。
THIN BRIDLE (シンブライドル) ファスナー小銭入れ付き長財布
42,900円
セジュイック社のブライドルレザーとバダラッシカルロ社のショルダーヌメ革を使用した長財布。
内装とのコントラストを楽しめる、大人向けの革財布です。
BRIDLE CASUAL (ブライドルカジュアル)ファスナー小銭入れ付き長財布
50,600円
内装外装ともにセジュイック社製ブライドルレザーを使用したファスナー小銭入れ付き長財布。
白いステッチがアクセントとなって、遊び心と大人の余裕を感じさせるデザインが特徴です。
BRIDLE CASUAL (ブライドルカジュアル)小銭入れ付き二つ折り財布
46,200円
内と外装にブライドルレザー(セジュイック社)を使用したオーソドックスな二つ折り財布。
全体的に丸みを帯びたスタイルで、大人の余裕を感じられます。
THIN BRIDLE (シンブライドル) BOX小銭入れ付きコンパクト札入れ
47,300円
ブライドルレザーとショルダーヌメをかけ合わせた上質小銭入れ付き札入れ。
キャッシュレスと現金の間の位置づけで使える新しい形の革財布です。
クラフスト
創業から間もない新興ブランドです。
圧倒的な存在感と重厚感を放つ英国製最高級ブライドルレザーを使用。
ブライドルの無骨な雰囲気と、日本人職人の繊細さが相まって質実剛健な風格があるアイテムを取り揃えています。
クラフストのおすすめブライドル革財
ブライドルレザー L字ファスナー財布
29,700円
ブライドルレザーの重厚感と優しいフォルムのバランスが素晴らしいコンパクトウォレット。
厚み1.8cmの中にカードとコインと紙幣をまとめて収めることができます。
万双
英国から直接取り寄せた、厚みのあるブライドルレザーを使用しています。
出来上がった財布は、重厚な風格と耐久性を備え、長く愛用できるアイテムとなっています。
シンプルで良いものを求めているならおすすめのブランドです。
万双のおすすめブライドル革財
ブライドル ラウンド長財布
35,200円
堅牢なブライドルレザーを使用しながら、シャープな雰囲気のあるラウンド財布。
カードの収納が14枚分とかなりの大容量ですが、スタイリッシュなフォルムをキープする工夫が施されています。
ブライドルミニ財布(小銭入付)
12,100円
ブライドルレザーをコンパクトに仕立てた職人の技術が詰まったミニ財布。
スーツのポケットやスラックスに入れても目立ちにくいので、ビジネスマンにおすすめできるアイテムです。
ブライドル ラウンド二つ折り財布
20,900円
硬く加工が難しいブライドルレザーを職人が二つ折りにし、さらにジップを取り付けた手間ひまのかかったラウンド二つ折り財布。
多く収納しても型くずれしにくく、美しいフォルムを保ってくれます。
SOMES
馬具用で実際に使われているブライドルレザーを財布に使用。
馬具づくりで培った繊細な縫製技術を革財布に転用して、質の良い製品を作り続けてるブランドです。
ソメスのおすすめブライドル革財
ラファエロ
初めてのブライドルレザー製革財布を持つのにおすすめのブランドです。
価格は1万円台のものが多く、「本格的な革財布を持ちたいけど何万円も出すのはちょっと…」と考えている人は検討してみては?
Amazonで販売しており、定期的にセール販売しています。
ラファエロのおすすめブライドル革財
フルブライドルレザー メンズ ラウンドファスナー長財布
11,998円
内と外に英国ブライドルレザーを使用したコスパの良いラウンド財布。
薄くスタイリッシュなフォルムはビジネスパーソンでも手にしやすいかっこよさがあります。
ブライドルレザー 2way 二つ折り財布
9,998円
表に希少皮革ブライドルレザー、内装にオイルドレザーを使用した二つ折り財布。
ボックス型の小銭入れを採用しており、会計をスムーズに済ませることができます。
おすすめのブライドルレザー製革財布とブランドがわかったところで、そもそもブライドルレザーとはどんな革なのでしょうか?
ブライドルレザーとは
ブライドルレザーは、1000年以上前から続く伝統的な製法で作られている皮革。
一般的なブライドルレザーには革表面に白い模様があります。
製造に数ヶ月以上の時間と手間のかかるレザーなので、高級素材として革小物に広く使用されています。
主に植物タンニンでなめした成牛革にワックスや蜜蝋を染み込ませています。
見た目の特徴として、革表面に白いワックスが浮き出ています。
1000年以上前に馬具用革として開発された革で、製造に手間と技術をが必要な伝統的なレザーと言えます。
馬具として使用されていた歴史があるので
- 負荷がかかっても切れないように耐久性が高い
- 雨などに耐えられるように防水性も高め
などの特徴があります。
傷だらけに見えるのは不良品?
ブライドルレザーの革表面には白い擦り傷がついているように見えます。
ブライドルレザーの特徴をよく知らずに購入して、
『傷がついている!不良品だ!』
と言う人もいます。
革表面の白い擦り傷に見える模様は、革の製造段階で染み込ませた蜜蝋が表面に浮き出たものです。
様々な表情を見せてくれるロウですが、個体によっては傷がついているように見えてしまいます。
ブライドルレザーは使い込んでくると、ロウが革に馴染んで見えなくなってきます。
1年ほど使えば新品時とはまるで別の革のように美しい光沢と高級感を放ちます。
革表面に出ているロウ
自然素材かつアナログな製法で製造されているブライドルレザー。
革表面に浮き出るロウも様々な表情を見せてくれます。
代表的なブライドルレザーの表情を4つご紹介します。
表情1.ロウが満遍なく浮き出ている
この状態はTHEブライドルレザーと言った感じの表情です。
細かい線のようにロウが浮き出ているので、傷のようにも見えます。
表情2.ロウが溶け込んでいる
先程とは対象的に、ロウが革に溶け込んで皮革本来の個性までうっすら見えている状態です。
ロウが薄いブライドルレザーは夏ごろに製造されていることが多いそうです。
表情3.ロウの濃淡があり革の個性が見える
ロウの濃い部分薄い部分がはっきりしており、こちらもワイルドでかっこいい印象があります。
血筋なども見え、新品時から革の個性を楽しむことができる表情です。
表情4.膜が張ったような表情
革全体がぼんやり白くなったような表情です。
ブライドルレザーらしさが無く、浮きでたロウを期待して購入した人はがっかりするかもしれません。
以上の4つがブラウドルレザーの代表的なロウの出方4つでした。
これだけでもかなり表情が違うのがわかると思います。
現物を見ないで、ネットで購入するとイメージ違いが起きる可能性が高いレザーでもあるので、購入時はしっかり店舗に足を運ぶことをおすすめします。
それが難しいなら、返品保証がしっかりした販売サイトで買うようにしましょう。
経年変化(エイジング)でこんなに変わる
ブライドルレザーは初めて手にして瞬間が最高な状態ではありません。
手入れを続けて、味わいや美しさを育て上げるもの
所有者のスタイル、つまり持ち方やよく触れる場所などによって唯一無二の革製品に変貌していきます。
エイジング後のブライドルレザーは代用品のない、あなただけのアイテムとなります。
写真を見てもらえばわかりますが、所有者の持ちグセや使い方によってその人にしか出せない味になります。
その差は、同じ形同じ色の財布が並んでいても、自分の育てたブライドルがわかるほど。
白いロウが取れていくだけが経年変化ではないのです。
とはいえ、写真のようにキレイに経年変化させるにはしっかりとメンテナンスする必要があります。
ではブライドルレザーのメンテナンスは普通の革とは違うのでしょうか?
お手入れって大変?
ブライドルレザーは革表面にロウが浮き出ています。
このロウがあることで、メンテナンスは難しくなるのでしょうか?
まず、ブライドルレザーの新品(ロウが浮き出ている)時はメンテナンスは不要です。
もともと馬具として作られた革なので、耐久性が高く特別なお手入れは不要です。
使い込んできて、ロウが見えなくなったらレザーケアの合図です。
ブライドルレザーのお手入れに必要なアイテム
レザーケアの基本はホコリ落とし・防水加工・保革です。
ホコリ落としは『ポリッシングクロス』『ファインポリッシングブラシ』
防水加工は『ウォーターストップスプレー』
革の保湿は『1909シュプリームクリームデラックス(無色)』
がおすすめ。
とはいえ、革によってケアアイテムとの相性があります。
特にクリームなどは目立たないところで試してから使うようにしましょう。
ブライドルレザーが傷ついた時はブラッシング
ブライドルレザーの特性として”傷つきやすい”というものもあります。
浅い傷の場合は、指や布で軽くこすればOK。
少し深い傷は、ブラシで擦れば目立たなくなります。
それでも傷が目立つ場合は、クリームを塗り込むと誤魔化せますが、傷がなくなるわけではないのであしからず。
個人的には、傷すらも味として楽しめるようになるのが一番だと思います。
ブライドルレザーの歴史
まずはジェントルマンの歴史的背景からご説明していきます。
ジェントルマン、いわゆる英国特権階級の人々は土地を多く所有し、富と権力を支配していました。
ただ、強大な権力を有する人々が野蛮で傲慢であっては問題です。
そこで生まれたのが『ジェントルマンらしさ』
イギリス的・英国紳士的な要素はここから来ているとされています。
わかりやすい例を出すと”007”や”キングスマン”なども英国文化を象徴する映画となっています。
そのジェントルマンと切っても切り離せないのが、馬。
特権階級の人々は馬も所有しており、交通手段として活用していました。
そして、これから説明する競馬は特権階級の所有する馬の力や速さを披露する場所がほしいと始まったとされています。
競馬と聞くと、毎週末おじさんたちが新聞を広げながら予想しているような光景を想像しますが、
本来競馬とは、『王のスポーツ』とも呼ばれる英国王侯貴族の娯楽だったのです。
毎年6月には英国アスコット競馬場にて、【ロイヤルアスコット競馬】が行われています。
名だたる名馬が出場するのはもちろん、厳しいドレスコードをもとに馬主や騎手が一斉に集う、英国最大級の社交イベントでもあるのです。
それほど特権階級の人達からすると競馬は重要な行事なのです。
スポーツや娯楽まで落とし込まれた競馬。
当然、紳士・ジェントルマン階級の方々は馬を交通手段としても、生活の中に自然と取り込んでいました。
そんな中で生活の合理的で実用的なブライドルレザーが誕生したのです。
ブライドルレザーは馬と乗り手を繋ぐ素材、いわゆる馬具として生まれました。
乗馬したことがある人はわかると思いますが、座った位置は「落ちたら怖いな…」と思うほどの高さです。
乗り手と馬を繋ぐ命綱として、ハーネス、クツワ、手綱など馬具の耐久性は高くないといけません。
どれか一つでも切れると、落馬して大怪我を負ってしまいます。
「特権階級の方を落馬させるわけにはいかない。」革職人はそんなことを思ったのかもしれません。
試行錯誤の末に生まれたのがブライドルレザー。
牛革に蜜蝋を十分に染み込ませ革の繊維を引き締める。
もちろんしなやかで柔軟性もありつつ、強靭で命を預けられる馬具としてジェントルマンに浸透していきました。
ブライドルレザーを作っているタンナー
ここからはブライドルレザーを作っているタンナーの代表例と採用しているブランドをご紹介していきます。
1社づつ解説していきます。
セドウィック社(J & E Sedgwick & Co Ltd)
所在地 | 英国 |
創業 | 1900年 |
特徴 | ブライドルの超名門タンナーで非常にクラシカルな雰囲気 |
採用ブランド | ガンゾ、ブリティッシュグリーン、CORBO |
ブライドルレザーとしては国内で最も有名でしょう。
採用しているブランドも多く、いわゆるブライドルらしいロウの出方や堅牢さが特徴です。
セドゥイック社について更に詳しい記事を作成予定。
ベイカー社(J.&F.J.BAKER & CO Ltd.)
所在地 | 英国 |
創業 | 1860年 |
特徴 | 2000年以上前と同じ製法工程で1年以上の月日をかけて製造している |
採用ブランド | ワイルドスワンズ |
非常に伝統的でアナログな製法で作られたブライドルレザーです。
使用している生産数も限られるので、採用しているブランドがあまりないです。
革の繊維にロウ成分をしっかりなじませるので、表面に見えるロウは少なめ。
かなり厚手で堅牢な雰囲気を感じられます。
メトロポリタン社(METROPOLITAN LEATHER Co Ltd)
新品時ではグリスに覆われており、ロウが目立たない状態です。
一年ほど置いていると繊維に溶け込んでいたブルームがロウとなって革表面に吹き出てきます。
こちらも、採用ブランドは多くありません。
トーマスウェア社(THOMAS WARE & SONS LTD)
所在地 | 英国 |
創業 | 1860年 |
特徴 | 2018年に英国女王賞受賞、日本製の革財布がケント侯爵に手渡される |
採用ブランド | ココマイスター、ダンズィ |
日本でも知名度の高いブライドルレザータンナーです。
2018年には英国女王賞を受賞。
授賞式では、(ブライドルではありませんが)トーマスウェア社製の革を使用した日本製のラウンド財布がケント公爵に手渡されました。
クレイトン社(Joseph Clayton & Sons Ltd)
プルームが少なめで、比較的柔らかいブライドル。
いわゆるブライドルらしさがないので、好みは分かれそうです。
取り扱いのあるブランドは非常に少ないです。
グレードレザー社(GRADE LEATHER.LTD)
所在地 | 英国 |
創業 | 1991年 |
特徴 | 若いタンナーで、採用ブランドが少ない |
採用ブランド | yuhaku |
比較的新しいタンナーなので実績は未知数。
採用しているブランドが非常に少なく、他人と同じものを持ちたくない!
などのこだわりがある人にはおすすめです。
まとめ|ブライドルレザーの本革財布はどれがおすすめ?
この記事ではブラウドルレザーを取り扱っているおすすめブランドとその財布をご紹介してきました。
しかし、結局どのブランドが良いのか決めかねている方もいると思います。
今回紹介したブランドの中で個人的に一番おすすめなのは【GANZO】です。
レザーブランドとしての歴史が深く、作りや素材が一流といえます。
革の質や品質で選ぶなら間違いないブランドです。
こちらの記事ではガンゾについて詳しく解説しているので、ご興味があれば読んでみてください。
他には、ココマイスターも国内最高級ブランドとして確かな地位を確立しています。
2018年には英国女王賞 授賞式にて第2代ケント公爵エドワード王子へ最も芸術的な革製品として、ココマイスターの革財布がプレゼントされました。
ケント公爵にはブライドルレザーと良く似た『オークバークレザー製のラウンド財布』がプレゼントされました。
ココマイスターについても以下の記事で詳しく解説しているので興味があればご覧ください。
他にも、このサイトでは革財布のブランドについてご紹介しています。
この記事で紹介したブランドやブライドルレザー以外の素材でもおすすめの本革財布がたくさんあります。
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